ニホン オオホラフキの金策
いべんとWikiにも記しているが、別段大事を言っているわけではない、本当に綱渡りの金策をこなしているのだ。そして今回もその例に漏れず所持金がギリギリ──本当のことを言うとぜんぜん足りてない──状態でどうこの苦境を乗り切るか考えていたところ、姉から電話が掛かってきた。
姉「居間にクリアファイルがあると思うんだけど──」
Hir-0「見てみよう、少し待って」
確かにそれはあった。数枚の書類が入ったそのクリアファイルには今日の日付を書きとめた付箋が付いていた。いわゆる忘れ物というやつだ。
H「うん、確かにあった」
姉「急いでY駅まで持ってきて！お駄賃あげｒ」
H「無論だ、任せろ」
実を言うと寝起きだったのだが、ここからの私の動きは少し異常なまでに手際がよかった。具体的にはその通話を終えてから2分の間に、電車の時間を確認し着替え──ぶっちゃけそれだけだったのでさっさと家を後にした。
そして電車に乗っている私が居る、文字通り朝飯前だ。それから数十分電車に揺られ目的の駅に到着し、姉にクリアファイルを渡し任務終了となった。後は忘れっぽい姉から報酬を受け取れば今回の金策も完了となる。
というか雪降ってて寒かった。
