デッドマンズ ルーム

今日の──正確には先週の金曜にあったことだが──日記は半分愚痴にも近いとすらいえる。結論だけで終わらせるならば


こうだ。



金曜日──



卒研の発表会が終了し、私は先週も先々週もそうであったように卒研室へ向かった。しかし今日の室内は先週や先々週のそれとは様子が違った。



誰も居ないのだ。


その時私はこの普通でない状況を特に気にも留めていなかった。





物静かな室内、私は私に割り当てられたPCの前へ足を運ぶ。そこで第二の異変に有無を言わさず直面することとなった。
PCのキーボードにメモが挟んである、遠めに何か文字が書いてあることが判る。それにはこう書いてあるのだった。









この落書きを見て
後ろを振り向いた時
、 、 、 、 、
お前は死ぬ










私は落ち着いていた。逆に考えるれば振り返るまで「相手」のリアクションは無いということなのだから。さて、どうしたものかと思いつつ慣れた動作でPCに電源を入れ椅子に腰を深く下ろす。その時










カサッ






誰も居ない、それこそ数時間は定常状態を保っていただろう室内から衣擦れのような音が聞こえた、明確に聴こえた。




何だ、何だ、何だ!そこは私の背後だ、そこは私は通っていない、そこは確か・・・










ロッカーがある。





そこで私は今日、いや人生最大の過ちを犯してしまった、振り向いてしまったのだ。そこには
















と、ここで種明かし。(世界丸見え風に)


ここで日記の描写が変わる。
ふむ、悪くない。こういうのを待っていたとすら言える。何せこれほどまでに直接的に解りやすい「悪意」なのだ、「悪意」は遠慮なく駆逐しても良いと──しかもちゃっかり利益をあげても良いと──どこぞの国の大統領も言っていただろう。ならばこちらも遠慮は要らない、ネタに応じるに(やぶさ)かではないよ。
こうやって現にネタにしていることだしね。しかしホラーを書くっていうのは難しい、というか私には向いていない気がする。諸先生方にバファリン程度の優しさがあるのであればどうか「これはホラーだったのか」などという指摘は遠慮していただきたい。私自身「これはひどい」と感じているので。縦に長い日記はたまにしかしないほうが良いだろうし。