仕舞いにゃ鬼も踊りだす
嗚呼、反面教師というものは恐ろしい。
身をもって私達に色々なことを教えてくれる、しかも無意識に。
今日は東京での研修の最終日となる。無論アフターには飲み会が控えており、まぁそれなりに楽しみにしていた私は、定時である5時半より少し遅いくらいに終わるだろうし飲み会が始まるのは9時くらいと推定するならば荷造りをしてなお時間は余るなと踏んでいた。踏んだだけに終わった。
気づくとそこは21時半の世界だった。
しかもまだ客先にいる。なぜだ。
外が暗くなる過程で、同期からメールがあり着信があり、すでに盛り上がっているのだろうなぁ私なんか15時から飲まず食わずが続いているのになぁふははは等と思いつつにこやかにさわやかにお客に挨拶をし先輩に挨拶をし、ようやく見ることができた同期からのメールにしょんぼりしつつ帰宅することさらに2時間。
計算の都合は寸分も狂わず、私が座敷についたころには日付も変わろうとしており同期および先輩方はすでに出来上がっていた。ビールもぬるい。言うなら今だろう。
・・・だなんて思っている私は全然あまちゃんだったのだ。
それから2時間程度何をしていたかというとご機嫌な先輩がたの話に耳を傾け、呼び鈴を押して10分経っても現れない店員に呆れつつもこちらからオーダーをしに出向いてみたり、いざオーダーはしたものの品物が届くのに30分かかったりと、実際にはほとんど何も飲み食いしていないまま時は流れ、
「一人3000円ね」
私の心はどこまでも穏やかだった。
ちなみに。
今日記を書いている時間は4時、私が乗らねばならない便は9時半出発。
GW初日の混雑具合を想定すると、私の睡眠時間は限りなく零だ。
さすがに動揺の色を隠せない。